こんにちはメンタリストのケイです。
前回はメンタリズムを日常で使用することで、色々な恩恵が得られることについて述べました。しかし、なかには何故、メンタリズムなの?普通のマジックではダメなの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、普通のマジックでも自分に興味を持ってもらったり、会話が弾んだりと一定の効果はあります。例えば、あなたが初対面の人に赤いスポンジが手の中で現れたり、消えたり、右手から左手へ瞬間移動したりする現象を観せられたとします。
その時に、あなたはその人にどんな印象をもつでしょうか?きっと現象はとても不思議で楽しかったとしても、最終的には「この人はマジックが趣味なんだな」もしくは「この人はマジシャンなんだな」と思うでしょう。
しかし、もしあなたが初対面の人に心の中に思い浮かべた数字や、事前に知りようの無い携帯電話の番号などを当てられたとしたら、どう思うでしょう?きっと「この人は不思議な能力を持っているのかもしれない」と思うでしょう。何故ならメンタリズムはマジックを連想させるような特別な道具を使用せず、その場にあるメモ帳やペンなどのどこにでもある日用品を使い奇跡を起こすからです。即興でサラッと軽いタッチで演じられたメンタリズムは全くトリックを感じさせる余地がないのです。トリックを感じさせないということは、マジックに見えないと言い換えることができます。
昔、昭和最後の年の昭和64年に、Mr.マリック氏が突然、テレビデビューしました。彼の演じる演目はスプーン曲げに始まる念動から、透視、予知、テレパシーなど、マジックジャンルで言えば完全にメンタリズムでした。そして彼は、その現象を超能力ともマジックとも明言しない曖昧なスタンスを貫き、自ら起こす現象に超魔術という新たな呼び名をつけて、日本中に超魔術ブームを巻き起こしたのです。メディアはマリック氏を超能力者なのか?マジシャンなのか?というような論争まで巻き起こりました。後に、マリック氏は自分の起こした現象は全てマジックによるものだ、自分はマジシャンだと告白してブームは収束していきました。マリック氏が自らをマジシャンだとまだ告白してない時期には、彼を超能力者と信じて疑わない人達が大勢いました。そんな人達の中には、マリック氏に大金を積んで、超能力を使ってある人物を暗殺して欲しいなどという物騒な案件まで依頼してくる者もいたことを、マリック氏は後に告白しています。それだけ、マリック氏が演じたメンタリズムは迫真に満ちていたのでしょう。もし、最初から彼がマジシャンと名乗り、大きなハットからハトやウサギを出すマジックを演じていたら、あれだけのブームにもならなかったでしょうし、物騒な依頼も受けなかったはずです。
つまり、メンタリズムには本物の超能力の存在を信じさせてしまう力があるのです。このメンタリズムのもつ力を拝借して日常生活に活かすのが私の狙いです。次回の投稿はなぜメンタリズムが日常生活に役立つのかを述べていきたいと思います。