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こんにちはメンタリストのケイです。

 

メンタリズムのジャンルで透視という演目があります。これは読んで字の如く目に見えないものを透視して当てるというものです。

 

例えば観客がマジシャンに見えないようにメモ用紙などに言葉や図形を書き、それをマジシャンが当ててみせるといったものです。

 

単に見えないものを当てるというだけのシンプルな現象なのですが、演出の仕方次第では、まるで本物の超能力者なのでは?と観客に思い込ませてしまうこともあるくらい強烈な現象になります。

 

そんな透視マジックの中でも、ブックテストという古くから人気のあるカテゴリーがあります。

 

これは観客に一冊の文庫本の好きなページを開いてもらい、1つの単語を覚えてもらいます。覚えてもらったら直ちに本は閉じてしまいます。この間、マジシャンは後ろを向くなり、顔を背けるなどして一切本を覗き見ることはしません。

それでもマジシャンは精神を集中し、まるで観客の心の中を読み取ったかの如く覚えた単語を当ててしまいます。

 

現象としては観客が自由に覚えた単語を当てるというシンプルなものですが、多くのマジシャンが数え切れないほどの方法が考案し、発表されている根強い人気を持ったマジックです。メンタリストを名乗る者なら方法は違えどレパートリーに加えてない人はいないと思います。

何故これほどまでにブックテストが長い間マジシャンから愛され続けているのでしょう?私は透視マジックの1番大切なポイントは「不可能性の高さ」だと思っています。

 

1組のトランプの中から観客に一枚のカードを引いてもらい、再び1組のトランプに戻し、よく混ぜた後にマジシャンがそれを当てるというマジックがあります。これも広義で言えば透視マジックと呼ぶことも出来ないこともありません。しかし、これを観た観客は超能力だとは思わないでしょう。

理由はいくつか考えられますが、まずはこの手のマジックは誰もが一度や二度観たことがあるという理由の他に、引いてもらったカードを1組のトランプに戻して、混ぜてる過程で、マジシャンのなんらかの手技により、引いたカードを特定してると誰でも容易に推察出来るからです。具体的にどんな方法で特定しているのから分からなくとも、自然とそういう推察に行き着くのです。

たとえ具体的な方法が分からなくても、そう推察された時点でメンタリズムとしては、そのマジックは失格です。一切の不自然な動作をすることなく、一切の手掛かりを与えないことが優れたメンタリズムの条件なのです。

 

もし1組のトランプの中から観客にカードを引かせることなく、一枚のカードを見て覚えてもらうだけの状態で、そのカードを当てられたら観客の驚きは相当なものになるでしょう。何故なら当てる手掛かりが全く無い状態から当てられるわけですから。実際にそのような現象を起こすマジックも多くのマジシャンが考案し発表しています。

 

話をブックテストに戻しますが、ブックテストはこの不可能性のハードルを自然にクリアしています。文庫本はトランプのように一枚引いてもらうことは出来ません。自由にページを開いてもらい単語を覚えてる間は、マジシャンは顔を背けて全く本を見ていない。もしも使用する文庫本が観客自身が持参してきたものなら、道具にも全く疑う余地がありません。つまり、完全な不可能設定です。マジシャンが口頭でいちいち不可能性を説明しなくとも、手順を進めていくうちに、観客が勝手に単語を当てることが不可能であることを悟るのです。

これがブックテストが多くのメンタリストから愛され続ける理由ではないかと思っています。

 

私も20年ほどレパートリーに加え続けてますが、観客に与えるインパクトはとても強いらしく一度演じた観客に再び会う機会があると「あの本のやつをまた…」とよく話題にされます。

 

更にメンタルマジック全般に言えることですが、カードマジックやコインマジックのように手先の難しいテクニックを必要としないので、演じるマジシャンにも負担が少なく演出に集中出来るのも魅力の1つだと思います。

 

もし、初対面の女性に強い印象を残すテクニックを手っ取り早くマスターしたいと思ってる男性がいたならば、ブックテストを強くお勧めします。

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