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偽占い師の秘密兵器コールドリーディング

こんにちはメンタリストのケイです。

皆さんはコールドリーディングという言葉を聞いたことがありますか?

占いや心理学などに興味がある方なら一度くらい耳にしたことがあるかもしれませんが、知らないかたが大半だと思います。コールドリーディングというのは偽占い師のもとを訪れた相談者に、まるで本当に相談者のことを透視しているように見せかけるトリック話法です。簡単に言ってしまえば、信者を獲得するために本当の透視能力があると錯覚させる話術です。

以前にメンタリズムは偽霊能者が、信者を獲得するために使用したトリックだとお話ししましたが、それに対してコールドリーディングは偽占い師が信者を獲得するためのトリック話法なのです。なんだかこの2つはとても似ていますよね。メンタリストでも自分のショーの幅を広げたり、よりリアルな不思議さを表現するためにコールドリーディングを学ぶ人が増えてきました。ちなみにコールドリーディングのコールドとは「事前の準備なしに」という意味です。何の事前の準備なしに相談者のことを当てたように見せかけるのです。それに対してメンタリストが観客の秘密をメモに書かせたりして、それをこっそりピーク(覗き見)して、透視能力で当てたように見せることを、ホットリーディングと呼びます。

 

コールドリーディングの起源と歴史

コールドリーディングの起源は古く、古代ギリシャの哲学者ソクラテスが問答法を用いて真理を導き出したことに端を発するとされています。その後、18世紀になると、メンタリストや占い師が人の心理を巧みに操る手法として発展し、20世紀には心理学や行動分析学の研究によって体系化されました。

コールドリーディングのテクニック

では実際にコールドリーディングとは、どんなことを行うのだろう?と興味を持った方もいるかもしれませんね。コールドリーディングの体系はとても広く一度には書ききれないので、ここではコールドリーディングの2つの手法に触れてみたいと思います。

 

  • コールドリーディングの秘密兵器1   ストックスピール

ストックスピールとは簡単に説明すると誰にでも当てはまるフレーズです。

例えば

⚪︎   あなたは自分に厳しすぎるところがありますね?

⚪︎   大勢でわいわい騒ぐのも好きですが、時々一人になりたくなったりしますよね?

 

など、誰にでも当てはまりそうなフレーズです。こういったフレーズを会話の中に散りばめながら、コールドリーダーは相談者にヒットするのを待つのです。フレーズがヒットしていくうちに相談者は「あれ?この人はひょっとして私のことを全て見透かしているのかな?」と感じ始めます。このストックスピールでヒットを狙う理由は大きく分けて2つあります。1つ目はフレーズがヒットすることによって生まれる信頼を勝ち取るためです。フレーズがいくつもヒットしていくうちに相談者は「この人は私のことをお見通しだ!何か不思議な能力があるのかもしれない」と思わせるのです。もう一つの狙いは情報の収集です。人は誰でも自分のことを理解してもらえると嬉しいものです。ですから、ストックスピールがヒットした直後というのは、ついつい自分の情報を開示してしまうのです。会話例を見てみましょう。

 

占い師 「〇〇さんて、他人より多い仕事量をこなせるタイプできっちり定時で終わらせて帰ったりして、周りの残業してる人から誤解されたりしませんか?」

 

相談者  「そうなんですよ!この前もこんなことがありましてね………」

 

という具合です。そして巧みに相談者の情報を入手しつつ、それをもとに更に精度の高いリーディングを行い、相談者はますます占い師を信頼していくという循環が出来上がっていきます。

このストックスピールは偽占い師の専売特許ではありません。善良な心理カウンセラーや、優秀なセールスマンなども無意識に現場で駆使してることが多々あります。

 

⚫︎コールドリーディングの秘密兵器2     ミディアム

 

ミディアムというのはコールドリーディングを行う際に使われる小道具を指します。例を挙げると、タロットカード、水晶玉、手相などです。ミディアムを使う利点は主に次の2つです。

 

〇 相談者を自分の世界に引き込める

相談者にタロットカードを引かせる、手を差し出させて手相を見せてもらうなど、相談者を参加させることによって、術者の世界に引き込み、心理的な距離を縮めることが可能になります。

 

〇 リーディングのミスをカバーする

たとえリーディングをミスして相談者に思い当たる節が無くても、相談者の手相や、選んだタロットカードを解釈しているというスタンスをとることが出来るので、リーディングミスではなく、相談者に自覚症状がないというように責任転換ができるのです。

 

コールドリーディングの舞台

コールドリーディングは、占い、カウンセリング、営業、セールス、人材育成、恋愛など、様々な場面で活用されています。

  • 占い: 占い師は、相手の外見や言動から性格や悩みを推測し、具体的なアドバイスを与えることで、信頼を得て顧客を魅了します。
  • カウンセリング: カウンセラーは、クライアントの言葉の裏にある真意を読み解き、共感を示しながら問題解決へと導きます。
  • 営業: 営業担当者は、顧客のニーズを的確に把握し、最適な提案を行うことで、信頼関係を築き、成約へと結びつけます。
  • 人材育成: 人材育成担当者は、研修参加者の個性や能力を見抜き、個々の成長に合わせた指導を行うことで、潜在能力を引き出します。
  • 恋愛: 恋愛においては、相手との距離を縮め、関係を深めるために有効な手段となります。

コールドリーディングの効果

コールドリーディングは、以下の効果が期待できます。

  • 信頼関係の構築: 相手に共感し、理解していることを示すことで、信頼関係を築きやすくなります。
  • 情報の収集: 相手の本音やニーズを引き出し、効率的に情報を収集することができます。
  • 説得: 相手の心理に働きかけることで、自分の意見をより受け入れやすくすることができます。
  • 問題解決: 相手の悩みや問題を明確化し、解決策を提示することができます。
  • 人間関係の改善: 相手とのコミュニケーションを円滑化し、良好な関係を築きやすくなります。

現代社会におけるコールドリーディング

現代社会において、コールドリーディングはますます重要性を増しています。情報化社会の進展により、人間関係の希薄化が進む一方、個々のニーズは多様化しています。そのような状況下において、コールドリーディングは、相手との深い理解と信頼関係を築くための重要なツールとなります。

コールドリーディングの活用方法

  • 観察力: 相手の外見、服装、声のトーン、表情、仕草などから情報収集を行います。
  • 質問力: 相手に適切な質問を投げかけることで、本音を引き出し、理解を深めます。
  • 傾聴力: 相手の話を真剣に聞き、共感を示すことで、安心感を与えます。
  • アサーション: 自分の意見を尊重しながら、相手にも配慮したコミュニケーションを行います。
  • 心理学: 人間の心理メカニズムを理解することで、より効果的な話術を操ることができます。

倫理的な使用

コールドリーディングは、あくまでも相手との信頼関係を築き、相互理解を深めるためのツールです。相手の不安や悩みを利用して金銭を搾取したり、悪意を持って人を操ったりすることは倫理的に許されません。

まとめ

コールドリーディングは、歴史と科学的根拠に基づいた、人心を読み取る魅惑のテクニックです。現代社会において、コールドリーディングは、人間関係の構築、情報収集、説得、問題解決など、様々な場面で活用できます。倫理的な使用を前提に、コールドリーディングをマスターすることで、より豊かな人生を送ることができるでしょう。他にもコールドリーディングのテクニックはたくさんあるのですが、こうした方法を駆使してコールドリーダーは巧みに相談者との心理的な距離を縮めながら、信頼を獲得します。あなたの周りにも恋愛やセールスの成績が良い人がいたとしたら、ひよっとしてコールドリーディングのテクニックを使っているのかもしれませんね。

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