こんにちはメンタリストのケイです。皆さんはテレビなどでメンタリストやマジシャンが人の心を読み取ったりするショーを1度や2度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?
それを観て「不思議だな~!」と思うと同時に「私もやってみたい!」と思った人も少なくないと思います。そんな願望をもったことがある人達のために今回はマインドリーディングのルーティンを1つ紹介してみたいと思います。ここまで読んだ方たちのなかには「どうせ、子供だましのトランプ当てみたいなやつでしょ?」とか「小学生向けのマジック入門書ていどのネタでしょ?」と思った方もいるのではないでしょうか?しかし、今回はかなり本格的なマインドリーディングのルーティンを紹介したいと思います。これは日本でもブレインダイバーと自称するメンタリストがテレビのショーなどでトリネタとして演じていたこともあるので見たことがある人も多いでしょう。難しいテクニックなどを必要とせずかなり本格的な現象を起こせるので是非ともマスターして周りの人を驚かせてみてください!
メンタリストは観客に自由に2桁の数字を心に思い浮かべてもらい変更できないようにメモに書き留めてポケットにしまっておいてもらいます。(例えば86)
メンタリストは観客の顔をじっと見つめながらその数字を読み取るしぐさをします。そして「あなたの頭の中にある数字を書いていきますね。人間の頭の中にはたくさんの数列が浮かんでいます。例えば生年月日とか電話番号とか…」と話しながら数字をいくつも次々と書いていきます。16個ほど数字を書き終わった頃にメンタリストは観客のほうに向きなおり「だいたい今あなたの頭の中にある数字を書き上げてみたのですが、この中にあなたの心に思った数字はありますか?」と尋ねますが、観客の答えは「ノー」です。しかし、メンタリストは「そうですか…。でもたしかにここからあなたの数字を感じるのですが…」とつぶやきながら、「では、分かりやすいように数字をマス目で区切っていきましょう」といって数字を4×4のマス目に区切っていきます。そして思いついたように「では、この1番上の横の列を足してみてもらえますか?」と観客に頼みます。そして、観客が横一列を足してみると86です!メンタリストは尋ねます。「あなたの数字ですよね?」観客は驚きながらイエスと答えます。そしてメンタリストは間髪入れずに「では、その下の列も足してみてください」と頼みます。観客が計算すると86です!さらに縦のライン、斜めのライン、四隅のコーナー、それぞれの隣接した4ブロックを足しても全て86です!驚きのクライマックスと共にこの演技を終了します。
いかがでしたでしょうか?テレビなどでご覧になったことがある方もおられたのではないでしょうか?世界中のメンタリストがステージで演じる鉄板ネタの一つです。では具体的なやり方を解説していきましょう。このマジックのポイントは2つあります。
一つ目は観客の描いた数字をこっそり盗み見する(ピーク)
二つ目はどこを足しても観客が書いた数字になるように魔法陣を作成する。
以上の2点です。
まずメンタリストは観客に心の中に自由に2桁の数を自由に思い浮かべてもらいます。この時にちゅういするのは30以上の数字を思い浮かべてもらうようにしてください。口実は何でもかまいません。例えば「誕生日などでは予め調べてきたと思われるかもしれないので、30以上の数字にしてください」など何でも構いません。そして、それを変更できないようにメモに書き留めてもらいます。ここで重要なのは最初からメモに書いてもらうのではなく、心の中に数字を思い浮かべてもらって、それを変更できないようにメモに書き留めてもらう点です。あくまでもマインドリーディングのショーなのですから。メモに書き留めてもらったら、その紙をメモパッドから切り離してもらって四つ折りにしてポケットにしまってもらいますが、この段階でメンタリストは観客の書いた数字をこっそり盗み見(ピーク)してしまいます。ピークの方法はメンタリストたちの間で数え切れないほど考案されていますが、もっとも簡単な方法はピークデバイスを使う方法でしょう。ピークデバイスとは簡単にピークができるように細工された道具です。一見するとただのメモパッドや財布にしか見えないのですが観客が書いた情報が容易に盗み見できる工夫がされています。これはマジックショップでピークデバイスと検索するとたくさんヒットしますので、好みのものを購入されると良いでしょう。
写真のようにメモに秘密の情報を書き込むと…

下のように秘密のスペースに観客の書いた情報が転写されています

観客の書いた数字がわかればあとは魔法陣を作成するだけです。この時にただ機械的にスラスラと魔法陣を書き込んでいってはいけません。いかにも観客の思考を読み取るような演技をしながら、徐々に魔法陣を完成させていきます。
【魔法陣の作成方法】
まず下の図を見てください。この図を頭に入れてください。5分もあれば記憶できると思いますが、どうしても覚えられなければ観客に気づかれない場所にカンニングペーパーを用意しても良いでしょう。

まず、図のXの場所に観客の書いた数字から20を引いた数を書き込みます。数字が書いてある箇所はそのまま同じように書き写してください。X+1の場所にはXの場所に書いた数字に1を足した数字をかいてください。同じ要領でX-1の場所にはXの場所に書いた数字から1を引いた数字をかいてください。そしてX+2の場所にはXの場所に書いた数字に2を足した数字を書き込めば完成です。
下の図が実際に数字を書き込んだ図になります。観客が書いた数字は仮に86とします。

下の3つの図を見ればわかるように、縦のラインも横のラインも斜めのラインも足すと86になります。それぞれのコーナーの4つのブロックも真ん中の4つのブロックも足すと86になります。さらに四隅のコーナーを足しても86になります。



さあ、いよいよクライマックスです。一通り書き終わった魔法陣を観客に見せながら「だいたい今あなたの頭の中にある数字を書き上げてみたのですが、この中にあなたの心に思った数字はありますか?」と尋ねます。もちろん答えはノーと帰ってきます。しかし、メンタリストは「そうですか…。でもたしかにここからあなたの数字を感じるのですが…」とつぶやきながら、「では、分かりやすいように数字をマス目で区切っていきましょう」といって数字を4×4のマス目に区切っていきます。そして思いついたように「では、この1番上の横の列を足してみてもらえますか?」と観客に頼みます。そして、観客が横一列を足してみると86です!メンタリストは尋ねます。「あなたの数字ですよね?」観客は驚きながらイエスと答えます。そしてメンタリストは間髪入れずに「では、その下の列も足してみてください」と頼みます。観客が計算すると86です!さらに縦のライン、斜めのライン、四隅のコーナー、それぞれの隣接した4ブロックを足しても全て86です!驚きのクライマックスと共にこの演技を終了します。
いかがでしたでしょうか?メンタリズムの面白さが少しでも伝わったでしょうか?
是非とも、皆さんもこのメンタリズムを演じて周りの人達を不思議の世界に連れて行ってあげてください!